はじめに
自分は普段業務の中でKubernetesを使っており、EKSを運用しています。
今回、自分の中である程度Kubernetesを使った経験があればCKAD受かるんじゃね?くらいのノリで受験資格を買い、 その後すっかり放置してしまい受験資格がなくなる直前でとっさに勉強して受験しました!
そのとき、色々な方のブログを参考に勉強したり準備したりしたのですが、 実際に受けてみると情報として不足している部分なども感じたので、ブログに残すことにしました。
TL;DR
試験のための勉強
まず事前勉強についてです!
ここでは、自分自身がKubernetesを使ったサービスの運用経験がある前提で勉強をしたため、 Kubernetesを使ったことのない方がここで紹介する勉強方法を参考にしてもあまりあてにならないと思いますので、その点はご了承ください。
コマンドライン操作に慣れておく
正直に言ってしまうと、CKADを受験した感想としてはあまり運用としての技術は身につかないというのを思いました。
基本的に運用ではすべてのリソースをYAMLファイルで管理して、デプロイなどもCI/CDツールなどを利用して実行します。 直接クラスタに入ってリソースを触ることはほとんど無い中でCKADではかなりの操作を求められます。 なので、普段Kubernetesを使ったサービス運用をしている方でもコマンドラインでのkubectlを使った操作に慣れていない方が多いと思いますので、 チートシートなどで何ができるのかある程度把握しておくことが良いと思います。
個人的に一番重要だと考えているコマンドが以下のコマンドです!!
kubectl run <pod-name> --image=<image:version> --dry-run=client -o yaml > output.yaml
普段運用をしている方はマニフェストファイルにさえ落としてしまえば理解が速い人が多いと思いますので、 とりあえず脳死でリソース作成コマンドをdry-runで実行し、ファイルに出力すれば あとはなんとかなります!
あとは新しいコマンドなどもバージョンが上がるにつれて増えているので便利なコマンドとかを覚えておくとスムーズに解ける問題などもあるかと思います!
Deploymentからそれに紐づくServiceを作成するためのexposeコマンドとかは知っておくと便利かもしれません!
テストの問題形式に触れておく
これが一番大事だと思います! なんならこれさえやっておけばぶっちゃけなんとかなります!
自分はCKADの受験資格を購入して、スケジュール登録するときにkiller shというので公式が出しているテスト勉強をやっていたのですが、 本番の試験はこのテスト勉強をやっていればほとんど困ることはなかったです!
他の方がよくおすすめしているudemyとか学習サイトを使った勉強は一切していないので、どのくらい良いものなのかは正直分かりません。
ただ、何かしらの形で実際の問題形式に触れておくことはしておいた方がいいと思いますので、そういった学習サイトでそれが経験できるならばやってもいいとは思います。
自分の弱いリソースについて勉強する
上記のようにテストの問題形式に触れて勉強すると、自分がこのリソースについてはあまり知らないみたいな弱点リソースとかが分かってきます。 実際の問題形式に触れたらあとは苦手な部分を中心に勉強するのが良いと思います!
自分はNetwork PolicyやCronJobなどが弱かったです!
CronJobなんて一度作ったらほとんど作り直すことがなかったので、どういう設定があるのかあまり知らなかったですし、Network Policyなんて使う機会なかったので全然知らなかったです!
他にもStatefulSetなどが弱点の人は多いと思うので、そういった普段使わないようなリソースとかを中心に勉強すると良いと思います!
当日の注意点
ぶっちゃけ勉強方法なんて他の方と言ってることはそんなに変わらないと思います!
自分は普段からVimを使っているので、Vimを使った操作には困らなかったですし、別に公式リファレンスを使った検索方法なんてリソース知ってれば難しくないのでそれも全くやってはいません! なのでそういった点での準備については一切書いてませんが、概ねやるべきことはどのブログを読んでも変わらない認識です!
ただ、当日の注意点だけは本当に書いてる人が少ない!
少なくとも自分が苦労した部分について書いてる人は見なかったので、これだけはぜひ知ってほしいです!!!
ちゃんとしたWebカメラを用意しろ
このブログを書いた理由の8割くらいはここになります!!
受験時間になったら試験官の方とのチャットが始まります。基本的には一方的に指示が来るので実行するだけですが、英語なので注意してください! 自分は英語全然できないので、隣のタブにGoogle翻訳を置いてコピペしてました!
そんな余談は置いておいて、指示の中で「本人確認ができるものとクレジットカードをカメラに映してください」と求められます!
このとき、自分は運転免許証とクレジットカードを用意していたのですが、「運転免許証の名前部分にフォーカスして見せてくれ」とか「クレジットカードの名前部分にフォーカスして見せてくれ」、 果ては「クレジットカードの期限を見せてくれ」と求められました!
自分の使っていたWebカメラに焦点を変えるための機能はなかったため、どうあがいてもクレジットカードの期限にフォーカスして見せるなんてことはできず、 ここだけで30分くらいずっとカメラにクレカを向け続けてやっと話が進んだくらい苦戦しました!!
絶対にオートフォーカス機能の付いたWebカメラを用意した方がいいです!こんなところでストレスためたってしゃーないので、これだけはマジで言っておきます!
飲み物は水だけ
これはもしかしたら書いている人がいるかもしれませんが、 自分が見た情報だとラベルを外したペットボトルなら持ち込み可能とブログで書いている人がいたくらいでした!
自分はこの情報を信じて、ラベルを外したお茶を持ち込んだのですが、カメラでデスクを見せているときに「飲み物は水しか許可されていない」と言われました!
なので、もしも飲み物について気になっている人はラベルを外したペットボトルの水だけが許可されていると覚えておいてください!
おわりに
自分が大きく困ったのはWebカメラです!
これを知ってほしい、それだけのためにこのブログを書いたと言っても過言ではないため、ぜひこのブログにたどり着いた方は準備してみてください!
あとはちゃんと勉強してればなんとかなると思います。 自分は上に書いた勉強で83点取れて無事合格できたので皆さんも試験頑張ってください!