以前応援広告について、予算だったりデザインだったり、そもそもの出し方だったりをブログにさせていただきました。
個人的にはフラワースタンド(以下:フラスタ)についてはもうかなり一般化しており、出すのにもあまり苦労するものではないと思っていたのですが、最近何度かフラスタについて相談されることがあったので、せっかくならブログにしてみようと思い、今回まとめてみました。
なお、応援広告について気になっている方は以下にリンクを載せておきます。
おおまかな流れ
まず簡単にフラスタを出す上でのおおまかな流れを説明します。
どのようなフラスタを出すかにも依りますが、基本的には以下の流れが一般的だと思います。
- レギュレーションの確認
- デザインを考える
- 花屋(もしくはフラスタ専用サービス)を決める
- 発注する
- (必要があれば)パネルなどの制作
- 当日
一つずつ細かく見ていきます。
レギュレーションの確認
こちらは一番最初に必ず行わなければいけないことです。
どのようなイベント(もしかしたらイベントではないかもしれませんが、ここではイベントに贈ることを前提に話します)に贈るにしても、まずはイベントのガイドラインをよく読んでください。
フラスタを贈っても良い場合には基本的にフラスタのレギュレーションについて書かれていると思います。何も書かれていないけれど贈りたいという場合には、イベント指定の問い合わせ先に確認してください。
具体的にはフラスタのサイズ(底辺・高さなど)や、到着日時および回収日時、送付先などを確認します。
フラスタは基本的に作っていただくフラワーデザイナーさん(もしくは運送会社)が送付先の会場まで完成したものを届けてくださります。そしてイベント終わりには会場の迷惑にならないよう回収することになっています。 それにあたり、イベント運営が何時に必着で花を届けてください、そして何時に回収してくださいというルールを設けているはずなのでこちらに従って後述するフラワーデザイナーさんに伝達する必要があります。
サイズについては会場の大きさにも依ると思いますが、自分の経験上は底辺(幅40cm×奥行40cm)、高さ180cmが多いイメージです。ここも他のフラスタの邪魔になったり、会場の迷惑にならないように必ず守るようにしましょう。
ちなみにサイズについては
サイズ制限について思うこと - 東京のフラスタ専門店【F2O】
という記事で色々と書かれているので、ぜひ読んでみてください。
デザインを考える
レギュレーションを確認したら、依頼のためにデザインを考えましょう。ここはそれぞれにフラスタを出すに足る想いがあると思うので、自分の思ったデザインをレギュレーションのサイズ内で実現してみてください。
ただ、このブログを読んでいる方が気になっていることとしてはどのくらい詳細なデザインを考えるべきか、ではないでしょうか。
そこで、過去に自分がフラスタの依頼をした際に作ったデザインを参考として載せておきます。
まずは2023年12月25日に開催された石原夏織さんのクリスマスイベントに出したフラスタです。
これはクリスマスイベントということもあり、クリスマスツリーをイメージしたフラスタを出したいと思って描いたものです。見て分かる通り、自分は絵が描けないのでこのくらいの超ラフみたいなもので文字による補足をしていつも依頼をしています。
これを受けて実際にフラワーデザイナーさんが作ってくださったのが、こちらになります(ブログに載せることを参加者には伝えていないので参加者の名前は隠しています)。
上の下絵が嘘のようにすごく素敵なものを作っていただきました。自分は特定のフラワーデザイナーさんにお願いしているわけではないですが、どのフラワーデザイナーさんもすごく素敵に作ってくださるので、絵が苦手でも図形の組み合わせなどに説明を付け加えるなどで伝えることはできると思います。
次に2024年3月16日に開催された、同じく石原夏織さんのFCイベント「UNITY」vol.03に出したフラスタです。同様にまずは自分の依頼時の下絵から載せます。
クリスマスに贈ったときよりも自分の中で手描きするより図形を組み合わせた方がマシなものが作れるということが分かり、描き方を変えました。応援広告を出したときにイラストを描いてくださったお二人のファンの方に5周年の最後にまたイラストをお願いしました。直近リリースのGiftというCDをイメージしたイラストを描いてもらい、名簿パネルをプレゼントボックスみたいにしようという感じです。このときは、実際にCDのジャケット写真が明確にイメージとしてあったので、そちらを参考として載せています。
そして実際に作ってもらったものがこちらです(こちらも参加者の名前は隠しています)。
名簿パネルなどのデザインが下絵と違うのは、パネルは自分で作っていたので、後から具体的なイメージが出てきて変えたからです。
さて、これでデザインについてはこのくらいのものでもいいんだという安心感が得られたでしょうか?一番大事なのは自分のイメージを伝えることなので絵が描ける人はもっと凝ったものを最初から描いてもいいと思いますが、難しくても文章や過去の別の人のフラスタなどでもイメージを伝えられる写真などがあればフラワーデザイナーさんは汲み取ってくれるので気楽な気持ちで考えてみてください。
花屋(もしくはフラスタ専用サービス)を選ぶ
おそらくここが一番知りたいところではないでしょうか?フラスタを出したいけど花屋に行けばいいのか、行くとしたらどこなのか、それともフラスタを出すためのサービスがあるのかですね。
結論から言えば、花屋でもWebサービスでもSNSでもフラスタを出せるならどこでも良いと思います。自分もどんなものがあるのか正直分かってないです。
なので、僕が使ったことのあるものだけ紹介をさせていただきます。
LINK FLORIST
https://www.link-fl.co.jp/f/shoplist/daimaru
こちらは自分が初めてフラスタを出したときに利用したお店です。もっと言うと、自分はここの系列の新橋のプレジュールという花屋で相談をしました。
プレジュールで相談をして、フラスタ自体は出せるが、あくまでも本店の方で専門のデザイナーが作るという話をいただき、自分はプレジュールの店員さんと連絡を取りつつ、その店員さんが仲介して最終的にフラスタをLINK FLORIST側で出してもらいました。
このときは直接店員さんと会話をしていたので、イラストなどは持っていっておらず、実際にライブのキービジュアルなどを見せながらこんな色味にしたい、タイトルに合わせてこういうデザインにしたいという依頼の仕方でした。支払いについても依頼が確定したタイミングで新橋のお店で支払いをしました。
Sakaseru
こちらは自分が一番使っているWebサービスです。
出したい会場や自分の予算を指定すると、その日その場所に贈れるフラワーデザイナーさんをマッチングしてくれるサービスで、フラワーデザイナーさんとはチャットでやり取りをします(使っていてこの人に頼みたいというフラワーデザイナーさんがいる場合には直接指定もできます)。
こちらのメリットは、そのフラワーデザイナーさんの過去の作品などを見れたり、自分の住んでいない地域でも気楽に出せることだと思っています。直接花屋に赴く場合はどうしても自分の住んでいない地域ですと難しいです。そういった時でもチャットで簡単に依頼ができるのは大きな強みです。
強いてマイナス点をあげるなら、あくまでも仲介サービスなので手数料がそれなりにかかることです。ここは使い勝手とトレードオフなので自分は受け入れていますが、予算が厳しいという方はその他のサービスなどを使うのがいいかもしれません。
支払いは依頼したタイミングでクレジットカードで決済しています。
ナナ・フラワーズ
こちらは新橋にお店を構えているお花屋さんです。
自分はメールで依頼を出して、一度打ち合わせのためにお店に出向いて相談をしました。支払いはお店に出向いたときにしましたが、電話などで全ての打ち合わせを終わらせることもできるため、その場合は振込など別の手段を取ることになると思います。
自分は主に上記3つ、特にSakaseruを使って依頼をしています。
あくまでも自分が使ったことがあるところというだけなので、他の花屋やWebサービスでも良いところはあると思いますし、自分に合ったところを見つけるしかないです。なので、これは参考程度にしてもらえたら。
発注する
フラスタのイメージが固まり、依頼先も決まったら後は発注です。
発注するタイミングは早ければ早い方が良いと思います。理由は最初に話した通り、フラスタは当日会場に送る必要があるからです。フラワーデザイナーさん本人か、どこかの運送会社かは依頼先にも依ると思いますが、どちらにしてもここの人手を確保する必要が絶対にあります。なんなら回収も行うため、そちらでも人手が必要です。その人手を確保できなくなったら贈ることはできないため、早めに依頼を出しておくことが大事です。
いつまで、というのはライブが多い時期なのか、フラスタをデザイナーさんがどのくらい受け持っているかなどにも依るので一概には言えませんが、二週間くらい前には依頼は出しておいた方が良いかと思います。
発注時にはイメージしているフラスタのデザインや予算、確認したレギュレーション(送付先・サイズ・到着時間・回収時間)を伝えましょう。レギュレーションについてはそれが確認できるサイトのリンクなども一緒に伝えておくのが良いです。
先ほどのSakaseruなどのサービスであれば、上記全てを記載する項目があるのでフォームに従って発注すれば間違いはありません。
また、もしフラワーデザイナーさんだけで対応が難しいものがあるならばそれも伝えておく必要があります。
例えば、名簿パネルを自分で作る場合・イラストパネルを使用する場合などはそれを伝えておきましょう。そうするとフラワーデザイナーさん側からいつまでにどこにパネルを送ってほしいという話があると思います。
人によってはぬいぐるみなどをフラスタに利用したいなどもあるかと思いますし、バルーンなどの飾りつけをしたいなどもあると思います。それがフラワーデザイナーさん側で用意できるものなのかを確認して、依頼者が用意する必要がある場合には当日までの準備をすることになります。
(必要があれば)パネルなどの制作
ここは必要がない人は読み飛ばしてもらって問題ありません。
「発注する」の項目で書いた通り、パネルなど依頼者側で用意するものがある場合には発注後、フラスタを贈る当日までに用意してフラワーデザイナーさんに届ける必要があります。何を準備しないといけないかはフラスタのデザインに依るのでここで細かく言及することはしませんが、以下に参考までに自分の贈ったときの例を載せます。
まずは名簿パネルです。基本的にはフラワーデザイナーさん側で用意してくれますが、テンプレ的なものを用意してくれるだけなのでこだわりたいなら自作する必要があります。デザインのところで載せた事例で言えば、クリスマスイベントで贈ったフラスタの名簿パネルはフラワーデザイナーさんに用意してもらったもので、「UNITY」vol.03で贈ったフラスタの名簿パネルは自分が作ったものです。
その他イラストパネルなども自分で用意します。「UNITY」vol.03で贈ったフラスタには2つのイラストパネルを追加で用意していますが、こちらは自分で用意したものです。クリスマスイベントでも星型のパネルを使っており、お花の裏に設置しているので、そのパネルは自分で用意しました。
パネルについては自分はパネル印刷|業界最速・最安のパネル印刷はビジプリで注文してます。
飾り付けもフラワーデザイナーさんの指示に従って、必要があれば用意します。クリスマスイベントで贈ったフラスタでは大量のオーナメントを利用しているので、このオーナメントは自分で用意してフラワーデザイナーさんに送りました。
ここで気をつけてほしいのは、もし作ったものや飾りつけに利用したもので、自分の元に返してほしいものがあるならば必ず発注時に伝えるようにしてほしいことです。基本的にフラスタは贈ってしまったら所有権はイベント側に属します。なので、例えばキャストさんが飾りの一部を持っていってしまう可能性もありますし、基本的に回収したものはフラワーデザイナーさんによって処分されてしまいます。自分の手元に帰ってきてほしいものがあるならば事前に伝えましょう。
当日
当日とは書きましたが、別に当日何かすることはないと思います。フラワーデザイナーさんから会場への送付が完了した旨の連絡がある場合には連絡をもらったら終わりです。
あとは会場の迷惑にだけならないように写真を撮ったりして銘々に楽しむだけです。
予算について
最後に予算について軽く触れておきます。自分も正直フラスタってどのくらいの金額が妥当なのかよく分かっていないので、ここは色々意見があれば聞きたいところでもあります。
あくまでも自分が依頼する時ですが、基本的に自分は5万円(手数料別)を予算として依頼しています。上で例に挙げた2つのフラスタもどちらも5万円で依頼したものになります(パネル印刷費用やオーナメントの費用などは別)。正直完成したフラスタのクオリティがいくらに相当するもので、5万円が高かったか安かったかなどの判断は自分にはできません。ですが、少なくとも5万円で依頼をして作ってもらったもので不満を持ったことはないので割と妥当な金額なのかな?くらいに思っています。
パネルの費用は上で載せたビジプリのサイトなどを参考にしてみてください。自分の載せてるイラストパネルなどは5000円くらいです。
フラワーデザイナーさんによっては最低金額などを指定している人もいるかもしれませんが、予算がなくても比較的安い値段からフラスタは贈ることができます。なのでまずは自分の予算を伝えて実現可能かを聞いてみましょう。デザインの理想がある場合にはそのデザインを実現するためにこういうものを準備する必要があって、そのためにこのくらいの予算が必要です、という話をフラワーデザイナーさんとすることができると思うので、そこは相談の上で決めていくのが良いと思います。
参考までに唯一3万円で依頼した際のフラスタも載せておきます。ここに違いをあまり感じなかった人は多分3万円でも問題ないと思います。
このブログによってフラスタを贈りたいけどどうしたら良いか分からないという方の参考になれば幸いです。